恋愛小説がリアルである件
恋愛小説をたまに読むことがある。
基本的にはあまり読まないのだが、現実離れしたいときには格好の逃げ場になってくれるから利用している。
特に女性作家のものが好きだ。
なぜってとてもリアルだから。
恋愛小説が少女マンガと違うのはそういうところだな、と思う。
リアルかリアルでないか。
少女マンガというのは、視覚で入ってくる分、女性の理想を具現化しているものだと思っている。
目で見えるのに、恋人が見目麗しくなかったら売上芳しくないこと請け合いだ。
だからありえないことが多くても、美しさというものを優先するきらいがある。
けれども小説は視覚ではなく、読者の想像力というフィルターを一回通すので印象が少し噛み砕かれる。
どんなにストレートなえぐい文章でも、読者は現実的にその裏を読み込もうとする分、あまりグロテスクには響かない。
その分リアルな表現が出来るのだ。
そうして読んでいると、現実世界の恋愛というのはちっとも美しくないな、と思う。
所詮は恋愛する男女というのは他人同士なんだな、と。
お互いの感情の齟齬とか、駆け引きだとか、打算だとか。
そういうことが隠さずに描かれている。
分かっているようでお互い分かっていないんだ、ということを、恋愛小説を読むと痛感して、ある意味ほっとする。
美しい恋愛ばっかりだったら、人生恋愛が全てになってしまう。
もっと好きなことをしていたいし、自分の時間を大切にしたい。
そう思うことが間違いではないんだなと、思えて安心するのだ。
だから、恋愛に悩んだときにも恋愛小説を読もうと思っている。
きっと、それすらちっぽけなことに思えるだろう。
恋バナや恋愛相談、夫婦間の不協和音など、強烈な話
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