ホームパーティーという名のお見合い

先日、色んな人の知り合いを集めてホームパーティーをした。
私の自宅ではなく、知人宅で行った。
主催者は、お見合いパーティーのつもりだったらしい。
職種もばらばらな人たちがたくさん来た。
そういう会はとても楽しい。

みんな名目上は、いい相手を探す、といってくるけれど、実際飲んだり食べたりを一緒にしていると、不思議と恋愛という感覚にはならないのだ。
たくさんの気の合う友達と飲み会をしている、そんな気分になってくる。
だから、男性も女性も分け隔てなく、仕事の話もするし、お互い軽口もたたきあい、会話を楽しんだ。
お酒が進んでくると、君達は本当にお見合いパーティーのつもりできたのかい、というくらいに下世話な話もしだすから驚きである。
もはや相手を見つける気すら伺えない。
けれど、その主催者いわく、以前こうした会で(この主催者はお見合いパーティーを人のために開くのが大好きだ)、カップルになって結婚した人が何人もいるという。
その人の主催者としての手腕に驚くと共に、こんな発展しそうもない程オープンな会で、虎視眈々と理性を保っていられた人がいたという事実に驚愕した。
重要ポイントとしては、こうした会ではまず気になる人を見つけ、後日アポイントを取るということらしい。
当日では結局みんな酔っ払ってしまい、なにを話したか覚えていないことが多いから、後から素面の状態で会うことが肝要だ。
そこから仲を深めていく。
こうした話を聞いて、結局その場での飲み食いと会話が楽しいあまり、人の名前もほとんど覚えていなかった自分に気づく。
そんなだから連絡先など分かるはずもない。
結局こうして機会を物にできないまま今回も出遅れたのであった。